深層シンリ×ハンター

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衆院選総括(答え合わせ)

いやー、予想外れましたね。与党はさほど減らさず、野党は維新が躍進。

自分は国民の意識の結果として、与党が少し減り、その受け皿が立憲・維新・共産になる、と考えていて、前回予測したのですが、大外れ。メディアが情勢予測していたのも外れまくってたので仕方ないですね。

 

それでは、各党単位で総括します。

自民:深夜にどんどん接戦区の勝ちを決め、絶対安定多数(261)というのは、もう勝ちと言えるものですね。過半数取れれば負けではない、って感じだったはずなので。地方(農村部)でも相変わらず強いです。甘利さんが選挙区で負けたのと、革新的と見られる若い人がかなり勝っていたのが印象的でした。今年はバタバタでしょうが、来年の参院選までは岸田さんも安心して総理職務められると思うので、頑張ってください。

公明:議席増、選挙区もすべて勝ち残り、選挙で負けない公明党、というイメージがそのままです。前回より比例の得票数も増えていたというのにびっくりですが、れいわ新選組から1議席プレゼントされるという奇跡も(後述)。某組織の組織力はさすがで、今後も投票率がさほど高まらない限りは、公明は盤石ですね。

立憲:テレビ局の午後8時時点の予測が全然当たらず、100にも届かない大負け。共産との組み方が悪かったのと、党首や幹部の主張が自民・政権批判に偏りすぎなのではというのが明らかに。比例が伸びず、枝野さんが深夜まで自身の選挙区の確保が明確にならないというのは、引っ張っていける存在でないという人が多い裏返しなので、今後トップを変えて態勢立て直してほしいものです。

維新:予想が保有議席の3倍程度と思ったら4倍に。大阪の小選挙区で自民他に完勝で、各地の比例も伸びる結果になり、与党批判の受け皿がほぼすべてこっちに来た、って形でした。共産と近づいた立憲には入れたくない、というリベラルな人が「維新」って書いてたのでしょうね。ただ、維新は勢いやキャプテンシーはすごいけど議員の質がすごくばらつき、問題が発生することもあるので、気を付けてほしいと思うところです。

国民:予測では現状維持程度でしたが、少し増やす結果に。確かに、野党として一番地に足つけている感じでした。そもそもの勢力が野党の離合集散の結果小さくなり、選挙としては戦いづらかったでしょう。そんな中、玉木さんは話も明瞭でわかりやすく、よく頑張りました。次回参院選は今回よりやりやすくなるはずなので、どうなるか見守りたいです。

共産:立憲同様、議席が減るというちょっと予想外の結果に。立憲寄りの人が他に流れたのと同様、共産寄りの人も一部維新やれいわに流れてしまったのか・・・、という状況。立憲が勝ったら共産はどうするのか、というのが見えなかったり、従来の主張を抑えた発言もあったせいかなと。共産は、政権交代や閣外協力を選挙で言うべきではなかったのだと思います。

れいわ:数が2以上にはならないと思っていたので、30日はその他扱いしちゃいましたが、3議席獲得、さらに本来は4議席だったという大躍進。党は山本太郎頼みで少々極端な主張ですが、市民はこれくらい言いたいって人もそこそこいたんでしょうね。
なお、東海ブロックで比例名簿に載せていた人が全員供託金ボッシュート!(10%未満の得票率)という、とても痛い失敗のせいで次点の公明に貴重な1議席を献上してしまいました。(誰か、自分が金払うから名簿に載せてくれ、っていう目聡い人がいたら、晴れて国会議員に成れていたという・・・(笑))

 

全体的には、立憲・共産の策が完全に外れ国民の支持を失ったという形ですかね。共闘はいいにしても、政権を取ったらの話までしても、取らぬ狸がいいところで、今回の選挙で野党がひっくり返すことはほぼあり得なかったのに。「立憲共産党だ」と思って入れたくないと感じた人も実際のところ多かったのでしょう。批判しまくっていた菅首相が降りられたのも誤算だったんでしょうが。

本来は、敵の敵は味方、って理論で、共産(/立憲)と組むがこれは自民政権と戦うためであり、自民の過半数割れを目指し自党の意見を政策に反映させる、という主張をしていれば、両党にとってプラスに働いていたと思う。枝野さん・志位さんが仲良くする必要はなく、あくまで今回は共闘だ、と言えばよかったのに。

他方、自民党も順当というわけでもなく、実績ある人も力不足が言われると落ちていたりで、有権者もちゃんと見ているって感じでした。

 

少しの差が票数以上に議席に出る、小選挙区制の怖さが出たところだと思います。(日本は国民の意見が毎回よくぶれるので、あんまりいい制度とは思わないですね・・・。)

ちなみに自分は今回、小選挙区は自民の候補に入れ、比例区は「民主党」と書きました(笑)。積極的に入れたいところがなかった、というのが本音です。

コロナが落ち着いたので、ぜひ具体的な政策・議論を実施してくれるのを期待したいです。